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剣道清談 井上義彦範士 ”無心” [剣道]

 井上義孝範士といえば、先ごろ日本相撲協会から招聘され武道について講演されたあの先生である。全篇、剣の理法の修練による人間形成の道・剣道を主題として書かれている。すべての視点をその一点おいて貫かれている。従って、すべての答えは、人間形成の道にある。「名勝負の条件」、「地方の利」、「円満なる剣道」、価値観の忘却」、「捨て身」、「剣道の国際化による問題点」、「破邪顕正」、「女子剣道の意義」、「我が”背水の陣”の記」、「初立ち」、「審判者の襟度」、「幾(きざし)を直感する」からなる章立てである。  剣道時代(平成元年四月号から平成二年六月号)に連載されたものである。「破邪顕正」の章にあるごとく正しき心なきところに、正しき剣はなし。無心の境地、いわゆる私の心を捨て、清らかな心をもって稽古することによって、人間形成の道にある剣道が達せられる。「幾を直感する」の章にあるように、その無心の心を持って稽古すれば、幾を直感することができ、出頭を押さえることができる。身体能力が落ちていても、相手に勝つことができる。  実にすばらしい剣道について語られている。心の剣道を目指す方に是非一読をお薦めいたします。


剣道清談

剣道清談

  • 作者: 井上 義彦
  • 出版社/メーカー: 体育とスポーツ出版社
  • 発売日: 1990/10
  • メディア: 単行本



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